今治の海産物名物7選|来島鯛から新名産しまなみ牡蠣まで【業務用卸が解説】
愛媛・今治は瀬戸内海のほぼ中央に位置し、日本三大潮流の一つ 来島海峡(くるしまかいきょう)を擁する天然の好漁場です。船の舵が効かなくなるほどの速い潮流と、しまなみ海道沿いの島々が生み出す多島海環境が、身の締まった魚と濃い味の海産物を育てます。
本記事では、今治の業務用海産物卸「森海産物」が、食品商社・料亭・寿司店・割烹・給食事業者の皆さまへの仕入提案を踏まえ、実際に水揚げ・流通している「今治の海産物名物」を7つに厳選してご紹介します。観光協会や漁業団体の公開情報をベースに、根拠を明示してまとめました。
もくじ
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業務用卸の詳細は 業務用卸ページ、OEMは OEMページ、給食向けは 給食センター向けページ をご覧ください。
1. 来島鯛(真鯛)— 今治を代表する魚の王様
今治の海産物を語るうえで欠かせないのが 来島海峡で育つ真鯛、通称「来島鯛」です。来島海峡は「一に来島、二に鳴門、三と下がって馬関の瀬戸」と称されるほどの急潮で知られ、潮流にもまれた天然真鯛は身が締まり、旨味と歯ごたえが際立ちます(出典:いよ観ネット「愛媛県の鯛がおいしい理由」)。
- 産地・漁場:来島海峡、伯方島・大島周辺(今治市宮窪町・大浜漁港など)
- 旬:春=桜鯛(3〜5月)、秋=もみじ鯛(10〜11月)。通年水揚げあり
- 漁法:サクラダイ一本釣り漁が伝統。宮窪町では真鯛養殖(活魚・鮮魚・フィレ加工)も盛ん(出典:カネキ水産「来島鯛™」)
- 愛媛の真鯛生産:養殖真鯛は愛媛県が全国生産量の半分以上を占める日本一の産地
業務用での活用例:
- 食品商社・料亭・割烹:松山風(北条風)の鯛めし、潮汁、薄造り
- 寿司店:天然桜鯛の昆布〆、もみじ鯛の握り
- 給食・社食:鯛のあらを使った炊き込みご飯、フライ用フィレ
なお、愛媛県の鯛めしには「松山(北条)鯛めし=焼いた鯛を土鍋で炊き込む」「宇和島鯛めし=刺身を生卵入りタレに絡める」の2系統がある点も、提案時にお客様に喜ばれる豆知識です(出典:四国電力広報誌「ライト&ライフ」)。
2. 来島海峡のアコウ(キジハタ)— 夏の高級白身
アコウ(標準和名キジハタ)は、JF全漁連の「プライドフィッシュ」愛媛県・夏部門に選ばれた今治の代表的高級魚です(出典:プライドフィッシュ公式)。深い岩礁に潜み夜行性で、「幻の魚」とも呼ばれます。
- 産地・漁場:来島海峡の岩礁帯
- 旬:7月〜9月(盛夏)
- 漁法:建網(固定式刺し網)と底曳き網
- 特徴:身は締まったプリプリの白身で、旨味が濃い。2006年以降、年間2〜4万尾の稚魚放流で資源管理も進行中
業務用での活用例:
- 食品商社・料亭・割烹:薄造り、椀種、酒蒸し、唐揚げ
- 寿司店:夏限定の握り・炙り
3. 瀬戸内・今治産のハモ(鱧)— 京料理の影の主役
祇園祭で京都に運ばれるハモの多くが瀬戸内産で、今治からも夏冬2シーズン出荷されています。底曳き網で漁獲し、船の生簀で活かしたまま市場に運びます。
- 産地・漁場:燧灘(ひうちなだ)・来島海峡周辺
- 旬:夏(6〜8月、湯引き向け)と冬(11〜1月、鍋向け)
- サイズ:1尾600g〜1kg前後の良型が中心
- 特徴:夏は筋肉質で湯引き、冬は脂が乗り鍋に最適(出典:産直アウル他通販事業者の出荷情報)
業務用での活用例:
- 料亭・寿司店:骨切り済みハモの落とし、湯引き、押し寿司
- 給食・外食チェーン:ハモカツ、ハモフライ、ハモ天
4. しまなみ牡蠣(大島・菊間)— 今治新名産の養殖カキ
カキといえば広島が有名ですが、近年 今治市大島・菊間で「しまなみ牡蠣」の養殖が本格化しています。大島の漁師・渡邉将人氏(YouTuber「瀬戸内海の漁師まさと」としても活動)が広島・九州の漁師から技術を学び、2023年頃から年6トン規模で生産を開始(出典:今治経済新聞「今治・菊間にカキ小屋」)。
- 産地:今治市大島・菊間町沿岸
- 旬:冬季(マガキ:11〜3月)/夏季(岩牡蠣:6〜9月、道の駅よしうみいきいき館で取扱)
- 特徴:来島海峡の豊富なプランクトンで育ち、雑味の少ないクリアな後味
- 規模:東予エリアでは希少な養殖カキ。地場流通中心で鮮度抜群
業務用での活用例:
- レストラン・ビストロ:殻付き生牡蠣、ロックフェラー、コンフィ
- 居酒屋・割烹:焼き牡蠣、カキフライ、土手鍋
5. 瀬戸内のサワラ(鰆)— 春を告げる銀の魚
「魚へんに春」と書く サワラは、4〜5月に産卵のため外海から瀬戸内海に群れで来遊し、今治近海で活発に漁獲されます(出典:今治市学校給食ふるさと食材サイト)。春先のサワラは身がやわらかく、淡白で上品な旨味が特徴です。
- 産地・漁場:燧灘・斎灘(いつきなだ)など今治沖の瀬戸内海
- 旬:春=春鰆(4〜6月)、冬=寒鰆(12〜2月、脂のり最高)
- サイズ:2〜4kg級が中心、ブランド化された大型も水揚げ
業務用での活用例:
- 料亭:西京焼き、若狭焼き、菜種焼き
- 寿司店:炙り、棒寿司、押し寿司
- 給食:竜田揚げ、フライ(骨が少なく扱いやすい)
6. 今治のタチウオ(太刀魚)— 秋の銀ピカ高級魚
タチウオは今治市が公式に「秋の旬の魚」として紹介する銀色の長い体型が特徴の魚です(出典:今治市学校給食ふるさと食材サイト)。来島海峡周辺の釣り船でも人気ターゲットで、近海もので鮮度の高い良型が安定して仕入れられます。
- 産地・漁場:来島海峡、燧灘
- 旬:7〜11月(真夏〜晩秋)。脂のりは8〜10月がピーク
- 特徴:銀皮の輝き、淡白で上品な白身、骨離れの良さ
業務用での活用例:
- 食品商社・料亭・割烹:塩焼き、幽庵焼き、生姜焼き、椀種
- 寿司店:炙り握り、棒寿司
- 給食:開きの塩焼き、フライ、天ぷら
7. いぎす(海藻)と地魚かまぼこ — 今治ならではの海の加工品
最後に、今治の食文化を語るうえで外せない海藻と加工品をまとめてご紹介します。
いぎす(海藻):今治の郷土料理「いぎす豆腐」の主原料となる海藻です。生大豆粉と出汁で煮溶かし、寒天状に固めた精進料理で、お盆・法事に欠かせません(出典:今治しまなみ通信)。低カロリーで栄養価が高く、近年は健康志向の和食店メニューにも採用が広がっています。
地魚かまぼこ・すまき:瀬戸内の良質な地魚を厳選した蒲鉾とすまきは、今治地方観光協会公式の特産品としても認定(出典:今治地方観光協会「お土産」ページ、㈱魚貞蒲鉾店ほか)。鯛入りかまぼこは料亭の椀種としても重宝されます。
関連特産・伯方の塩:厳密には海産物ではありませんが、伯方島で1973年に「自然塩存続運動」を経て誕生した 伯方の塩は、瀬戸内海の海水で天日海塩を溶かして再結晶させる独自製法で、今治の魚介と最も相性の良い調味料として全国の料理人に支持されています(出典:伯方塩業株式会社公式)。
業務用での活用例:
- 和食店:いぎす豆腐の先付、地魚かまぼこの椀種
- 寿司店:かまぼこを用いた変わり巻き、つまみ
- 給食・宿泊施設:日持ちのする練り物で献立の幅を広げる
業態別おすすめ早見表
| 業態 | 主力おすすめ | サブおすすめ |
|---|---|---|
| 食品商社・料亭・割烹 | 来島鯛/アコウ/ハモ | サワラ/タチウオ/いぎす |
| 寿司店 | 来島鯛/サワラ/タチウオ | アコウ/ハモ |
| 宴会場 | 来島鯛/しまなみ牡蠣/ハモ | サワラ/タチウオ |
| 洋食・ビストロ | しまなみ牡蠣/アコウ/サワラ | タチウオ/伯方の塩 |
| 給食・社食 | サワラ/タチウオ/ハモ加工品 | 地魚かまぼこ/鯛フィレ |
季節別ベストバイ(今治の旬カレンダー)
- 春(3〜5月):桜鯛、サワラ、メバル
- 夏(6〜8月):アコウ、ハモ、マダコ、スズキ
- 秋(9〜11月):もみじ鯛、タチウオ、カワハギ、アオリイカ
- 冬(12〜2月):寒鰆、ハモ(冬子)、しまなみ牡蠣、ヒラメ
※出典:今治市学校給食ふるさと食材サイト「今治の季節ごとの旬の魚」
業務用仕入れのポイント
- 規格対応:姿・フィレ・切り身・骨切り・冷凍など、用途別の一次加工に対応
- 少量〜定期便:料亭の単発仕入から、給食の定期納入まで柔軟に対応
- 季節提案:旬カレンダーに基づき、月次でメニュー提案資料を提供可能
仕入れのご相談・お問い合わせ
森海産物では、食品商社・料亭・寿司店・割烹・給食事業者向けに、なまこ・このわた・このこ・ばちこ、ハモ・フグ・タコ・エビ、ウニなどを業務用ロットでお届けしています。「明日の宴会用に桜鯛を10尾」「夏のメニューにアコウを定期で」など、具体的なご相談はお電話・FAXで承ります。
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※本記事は今治市・今治地方観光協会・JF全漁連プライドフィッシュ・伯方塩業・今治経済新聞・四国電力広報誌・いよ観ネット・今治市学校給食ふるさと食材サイト等の公開情報を基に作成しています。

