赤なまこと青なまこの違い|業務用の選び方・旬・漁期|森海産物
スーパー・小売店・飲食チェーン・食品商社・料亭・寿司店・割烹の仕入れご担当者様へ。なまこの仕入れでまず迷うのが「赤なまこ」と「青なまこ」のどちらを選ぶかです。実はこの2つ、近年の研究では別の種とされています。
今治・宮窪を拠点に創業50年以上の海産物卸・森海産物が、見分け方・価格差・旬・仕入れ時に確認したい法律の決まりまで、業務用の視点でまとめました。

もくじ
- 赤なまこと青なまこは「別の種」
- 見分け方|色と育つ場所が違う
- 価格の違いと業務用での使い分け
- 旬と漁期|愛媛には禁漁期間がある
- 仕入れ時に知っておきたい法律の決まり
- 森海産物の取り扱いについて
- よくあるご質問
赤なまこと青なまこは「別の種」
赤・青・黒のなまこは、長いあいだ同じ種類(マナマコ)の色違いと考えられてきました。育つ環境によって色が変わるだけ、という理解です。
ところが近年のDNA研究によって、赤いものは「アカナマコ」という別の種であることが分かり、青と黒が「マナマコ」として整理されました(出典:新潟大学 佐渡自然共生科学センター)。
つまり赤と青は、見た目が似ているだけの“色違い”ではなく、育つ場所も価格帯も異なる別物として扱うのが正確です。
見分け方|色と育つ場所が違う
見分けるポイントは体の色と育つ海の環境です。
| 項目 | 赤なまこ(アカナマコ) | 青なまこ(マナマコ) |
|---|---|---|
| 体の色 | 濃淡のある栗色と褐色の斑紋 | 暗い青緑色〜黒に近い色 |
| 育つ場所 | 主に外洋の影響を受ける岩場・小石まじりの底 | 主に内湾の砂や泥の底 |
| 市場価格 | やや高値で安定 | 赤よりやや手頃 |
(出典:岩手県水産技術センター「ミニ知識/ナマコ類」、市場魚貝類図鑑)
岩場で育つ赤なまこは潮の流れが届く環境で育ち、砂泥地で育つ青なまこは穏やかな内湾で育ちます。同じ「なまこ」でも生まれ育った環境が違う、と覚えておくと説明しやすくなります。
価格の違いと業務用での使い分け
市場では赤なまこのほうが高値で安定し、青なまこはやや手頃な価格帯です。この価格差をふまえると、業態ごとの選び方は次のように整理できます。
| こんなときは | おすすめ |
|---|---|
| 料亭・割烹の先付、寿司店の品書きなど単価を取れる一品に | 赤なまこ |
| 小売店の店頭・惣菜など価格を抑えて数を出したいとき | 青なまこ |
| 中華の煮込みや加工用などしっかり火を入れる用途 | 青なまこ |
| 贈答・ギフト商材として見栄えを重視したいとき | 赤なまこ |
なお、食感や風味の評価は個体差や産地によっても変わります。実際の使用感はサンプル(有償)でお確かめいただくのが確実です。
旬と漁期|愛媛には禁漁期間がある
なまこの旬は冬から春にかけてで、寒くなるほど市場に出回ります。酢の物やコース料理の需要も、この時期に高まります。
見落としやすいのが漁期の決まりです。愛媛県では漁業調整規則によって、なまこは4月1日から5月31日まで採捕が禁止されています(愛媛県漁業調整規則 第35条)。この時期は産卵・繁殖を守るための期間で、資源を守る仕組みとして定められています。
禁漁期間は都道府県ごとに異なります。年間を通して同じように仕入れられるわけではないため、必要な時期と数量は早めにご相談いただくことをおすすめします。
仕入れ時に知っておきたい法律の決まり
なまこは密漁の対象になりやすく、法律で特別に守られている水産物です。改正された漁業法では、なまこ・あわび・しらすうなぎが「特定水産動植物」に指定され、漁業権や許可に基づく場合を除いて採捕が原則禁止されています(令和2年12月1日施行)。
仕入れる側にとって重要なのは、違法に採られたものと知りながら運搬・保管・取得したり、取引を仲介したりする行為にも罰則があるという点です。3,000万円以下の罰金を含む重い罰則が定められています。
だからこそ、なまこの仕入れではどこから仕入れているか分かる取引先を選ぶことが、そのままリスク管理になります。産地や流通の経路について疑問があれば、遠慮なくご確認ください。
森海産物の取り扱いについて
森海産物では、赤なまこ・青なまこの両方を取り扱っています。なまこそのものだけでなく、このわた・このこ・ばちこ・干しなまこといった加工品もまとめてご相談いただけます。
規格・数量・時期・価格は、お問い合わせより個別にご案内しています。サンプルは有償にてご用意しています。
よくあるご質問
Q. 赤なまこと青なまこは同じものですか?
A. 以前は同じ種類の色違いと考えられていましたが、近年のDNA研究で赤は「アカナマコ」という別の種とされました。育つ場所も、赤は岩場、青は内湾の砂泥地と異なります。
Q. どちらを仕入れればよいですか?
A. 単価を取れる一品や贈答用には赤なまこ、価格を抑えたい店頭販売や加熱して使う用途には青なまこが向いています。業態とご予算をお聞かせいただければご提案します。
Q. 一年中仕入れられますか?
A. 旬は冬から春です。愛媛県では4月1日から5月31日まで採捕が禁止されており、時期によって扱える量が変わります。必要な時期と数量を早めにご相談ください。
Q. サンプルはありますか?
A. サンプルは有償にてご用意しています。お電話またはお問い合わせフォームからご相談ください。
なまこの業務用卸のご相談
森海産物は業務用卸売専門です。スーパー・小売店・飲食チェーン・食品商社・料亭・寿司店・割烹まで、幅広い業態へ海産物をお届けします。
お見積もり・サンプル(有償)のご相談は TEL: 0897-86-2176 / お問い合わせフォーム まで。
